息子と娘が一人ずついる4人家族の父です。
父と息子の二人で自然体験をテーマに旅をしています。
この記事では、小学4年生の息子と一緒に熊野古道の中辺路を歩いた際の体験を詳しく解説します。
小学生の子どもと熊野古道を旅したいと考えたときに、「最後まで歩けるかな?」と不安になりますよね。
自分も熊野古道を歩くのは初めてで、「息子まで連れて大丈夫かな。」と心配していましたが、バスを使いつつ無事に歩き通せました。
そんな実体験を元にこの記事を書いていますので、小学生の子どもと熊野古道に行くか検討されている方の参考になるかと思います。
小学4年生の息子について
小学4年生と言っても子どもによって体力に違いがありますので、参考までに熊野古道を歩く前の息子の経験値は
- トレッキングで5時間歩いた(屋久島トレッキング)
- トレッキングで1、2時間歩いた(白神山地トレッキング)
です。
この旅の1年前に、屋久島でのトレッキングで休憩を入れて5時間ほど歩いた実績があるので、1日5時間は行動してもよいだろう、と期待していました。
旅の計画
下記が実際の旅程です。
- 新宮駅到着
特急紀伊で新宮駅に到着し、熊野古道の旅の始まりです。
- 熊野速玉大社を見学
新宮には熊野三山の一つである熊野速玉大社があるので観光してきました。
- バス移動
翌日からの熊野古道散策のため、新宮から本宮大社近辺まで移動しておきます。
- 宿泊
「蒼空げすとはうす」に泊まりました。
- バス移動
本宮大社近辺からスタート地点の滝尻王子近くまで移動します。
- 熊野古道散策1日目開始
滝尻王子から散策を開始します。
- 熊野古道散策1日目終了
近露王子まで歩いて1日目の散策は終了です。
- 宿泊
「民宿ちかつゆ」に泊まりました。
- バス移動
宿から発心門王子に移動します。
- 熊野古道散策2日目開始
発心門王子から熊野古道散策を再開します。
- 熊野古道散策(2日目)終了
本宮大社に到着して、熊野古道散策は終了です!
- バス移動
本宮大社から湯の蜂温泉に移動します。
- 宿泊
「民宿あづまや荘」に泊まり、翌日(4日目)帰宅しています。
この旅の前に名古屋にいたため、特急紀伊に乗って三重県経由で熊野古道に入りました。
新宮に着いたのは午後でしたので、旅の1日目は熊野速玉大社を見る以外は、翌日早朝から熊野古道の散策を開始できるよう移動だけです。
2日目朝から熊野古道散策を開始し、3日目の夕方にゴール地点の熊野本宮大社に到着しています。
4日目に帰途につきました。
各日程の詳細に続きます。
【1日目】熊野速玉大社を見てあとは移動
名古屋から特急紀伊に乗って新宮に到着して時間に余裕があったので、
- さんま寿司を食べる
- 熊野速玉大社を見る
をしました。
そのあとバスで熊野本宮大社近くまで移動です。
【2日目】熊野古道散策スタート!
- 滝尻王子からスタート
- 一日目のゴールは周辺に宿が多い近露王子
- 滝尻王子から近露王子まで歩いて5、6時間ほど
熊野古道散策の始まりです!
朝一番でバスに乗りスタート地点の滝尻王子に移動します。
滝尻王子からスタートです。
雰囲気のある石畳を歩きます。
見晴らしのよい景色も楽しめました。
6時間ほどで近露王子に到着しました。
自分の荷物に加え、夏場だったので二人分の水4Lや食料を担ぐと重いですが、息子の負担を減らせるよう重い物は自分が持ちました。
息子は6時間歩いて流石にへろへろになっていましたが、無事に散策一日目を終了です。
この日は民宿ちかつゆに泊まりました。
温泉に浸かって疲れた身体を癒せます。宿の方も親切で居心地がよかったです。
【3日目】熊野古道散策ゴール!
- 歩く距離を調整するためバスで発心門王子に移動
- 発心門王子から2日目の散策をスタート
- 熊野本宮大社まで歩いてゴール
息子も初日の疲れが残ってたから無理せずに、
2、3時間の歩きで終われるようにバスを使いました。
熊野古道散策2日目はバスに乗り一部コースをショートカットして、徒歩で5、6時間の距離に短縮しようとはじめから計画していました。
後で紹介する熊野古道散策のための参考書籍で、「道路が続く区間は(熊野古道を歩いている感じがあまりしないので)バスに乗って省略できるよ」と情報を得ていたためです。
実際のところは前日の疲れで長時間歩けそうになかったので、事前の計画よりもさらにバスでのショートカット区間を延ばしました。
息子が「2、3時間なら歩けそう。」と言っていたので、「バスで発心門王子まで行ってしまおう。」と決めました。
地図を見ると分かりますが、バスで近露王子から発心門王子へ行く場合は、最終ゴールである熊野本宮大社で乗り換えが必要です。
バスの乗り換え時にゴールを見られてしまうと歩いてゴールした時の感動が小さくなるので、息子に気付かれないよう気を使いました。
発心門王子から出発です。
2時間ほど歩いて、熊野本宮大社に到着!!
事前の計画よりもバスでのショートカット区間を延ばしたので、「中辺路を全部歩いたよ。」とは言えないですが、十分満足できました。
この後は蜂の湯温泉に移動し、民宿あづまや荘に泊まっています。
蜂の湯温泉街には「つぼ湯」という珍しいお風呂があるので旅の終わりの楽しみにできます。
息子の装備
レインコートと登山靴含め全て準備していきました。
- 帽子
- 発汗性のシャツ
- 短パン
- 靴下
- レインコート
- 登山靴
参考書籍の紹介
旅の計画を立てる際には主にこちらの本にお世話になりました。
著者が熊野古道を複数回歩いた経験からベストルートを提案してくれています。
ネットで調べるよりも情報が具体的で、自分はこの本を読むことで旅程を組み立てられました。
バスでのショートカットについてもこちらの本で教えてもらいました。
旅を終えて
自然の中でくたくたになるまで身体を動かす旅は最高という思いが、息子との親子旅を繰り返して強くなっています。
息子も楽しんでくれているようで、「また行きたい?」と聞くと「行きたい!」と即答してくれます。
いつまで付き合ってくれるかわからないので、息子の気持ちが冷めない内にたくさん親子旅を企画していきたいです。
親子での自然体験に興味があればぜひ熊野古道を歩いてみてください。
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