北海道知床半島で自然を満喫する２泊３日の旅

息子と娘が一人ずついる４人家族の父です。

いつもは父と息子の二人で自然体験をテーマに旅をしていますが、今回は妻と娘も一緒に家族４人で北海道の知床に行ってきました。

娘は７歳なので、１０歳の息子との二人旅より体力面でハードにならないよう、行動時間が短いアクティビティを選びつつ、簡単すぎて年上の息子が退屈しないよう旅の計画しています。

子どもと一緒に北海道知床で自然体験を考えられている方はぜひ参考にしてみてください。

小学５年生の息子と小学１年生の娘について

小学５年生の息子

これまで息子は、

を経験しており、１日に５〜６時間は行動できる体力があります。

小学１年生の娘

娘はトレッキングや登山の経験こそありませんが、公園によく遊びに行っており、普段の様子から１時間くらいならぐずらず歩けるかなぁと予想していました。

なので今回の旅では１時間程度に収まるアクティビティだけで計画しています。

息子と娘の装備

この旅では、

を体験しました。

【必要な装備】知床五湖のガイドツアー

知床五湖のガイドツアーは１時間程度のアクティビティなので、運動ができる格好であれば問題ありませんでした。

【必要な装備】カムイワッカ湯の滝の沢登り

カムイワッカ湯の滝の沢登りは、

• 水着、濡れてよい服
• ウォーターシューズ
• グローブ（我が家は軍手で代用）
• ヘルメット（現地で貸してもらえます）

が必要です。

沢登りに必要なアイテムの詳細は下記のURLから確認できます。

可能であれば、

• ゴーグル

も準備しておくと小さい子にはよいかもしれません。

カムイワッカ湯の滝に流れるお湯は酸性のため、目に入ると少し痛いです。

子どもは痛いと濡れた手で目をこすってしまい、また痛くなる、を繰り返すので、ゴーグルを持ってくればよかったかなと思いました。

ウォーターシューズについて、我が家では準備をしていきましたが、レンタルもあるようです。

ただレンタルの場所は沢登りの体験をする場所と異なるようなのでよく確認してみてください。

また親の装備になりますが、スマフォで子どもたちの写真を撮りたいと思いますので、スマフォが濡れないようスマフォカバーがあると便利です。

ケースの中に収納しておけば、水に入れてもスマフォが濡れません。

この旅だけではなく、海や川遊びに行くときも使っており、外遊びをするなら持っていると便利です。

旅の前にやっておくこと

【予約】知床五湖散策のガイド

知床五湖の散策ルートには、

• 高架木道
• 地上遊歩道

の２つがあります。２つの違いについては下記に解説があります。

高架木道はシーズンを通して観光客が自由に歩けます。

木で作られた遊歩道で地上から数メートルの高さがあり、電気柵で動物の侵入を防いでおり安全だからですかね。

一方で地上遊歩道はヒグマ活動期である 5 月１０日 〜 ７月３１日の間は必ずガイドをお願いする必要があります。

旅行の日程がヒグマ活動期と重なる場合は事前にガイドさんを予約しましょう。

時期による条件の違いは↓を確認してみてください。

自分たちは旅行のタイミングがヒグマ活動期にあたっていたので、「知床のガイド屋 pikki」 でガイドをお願いしました。

ヒグマ活動期でなければ現地でレクチャーを受けるだけで散策できるそうですが、いずれの時期であってもヒグマが目撃された場合は地上遊歩道への立ち入りが禁止される、とガイドさんから聞きました。

ヒグマの出没状況は当日にならないと分からないので、こればっかりは祈るしかなさそうです。

【予約】カムイワッカ湯の滝の沢登り

こちらから予約しましょう。

時間帯別に人数制限が設けられていますので、旅のスケジュールが決まり次第予約するのがおすすめです。

知床五湖散策の集合場所である「知床五湖フィールドハウス」から、「カムイワッカ湯の滝」まで車で２５分くらいなので、知床五湖の散策と同日で計画すると移動効率がよいと思います。

アクティビィが２つ続く場合は、子どもの体力を気にしておきたいですね。

我が家の場合、知床五湖のガイドツアーを午前中に終え、お昼休憩をはさんで午後から沢登りしたところ、子どもたちは元気に楽しんでいました。

旅の様子

実際の旅の様子になります。

【１日目】北海道到着〜摩周湖〜宿

知床からは中標津空港と女満別空港の２つの空港が近いです。

中標津空港行きの航空券の方が安かったので、我が家は中標津空港を選びましたが、知床までの距離はどちらの空港からでも大差ないと思います。

中標津空港でレンタカーを借りて出発です。

北海道に到着したのが午後のため、観光に使える時間が少なかったのですが、宿へ向かうだけではもったいないので、空港から宿への移動経路上にあった摩周湖に寄ってきました。

その後宿へと移動し、斜里温泉本館で宿泊し一日目は終わりです。

北海道は広いので移動に時間が取られますが、走行中の車からの景色が雄大なので、あー北海道にいるんだなという実感が湧きます。

【２日目】知床五湖〜カムイワッカ湯の滝

知床五湖ガイドツアー

少し早起きして、知床五湖ツアーが開催れる知床五湖フィールドハウスまで移動しました。

ガイドさんから事前レクチャーを受け、双眼鏡を貸してもらったら、知床五湖散策の始まりです。

ガイドさんは歩きながらこれはあれだよー、それはこうなってるんだよー、とガイド中にずっと自然の知識を共有してくれます。

またツアー中はヒグマへの警戒のため、手を叩いて大きな音を出し、静かに周囲の反応を窺うということを何度もやられていました。

熊よけのために鈴をリュックにぶら下げて常に鈴を鳴らしながら歩かれる方がいますが、ガイドさんが言うには鈴の使い方として正しくないそうで、鈴を鳴らした後は鈴の音を止めて周囲に耳を傾ける必要があるそうです。

もし近くに熊がいる場合は、熊も自分たちの存在を知らせるためカサカサと音を立てているかもしれず、その音を聞き逃し熊に近づくと、熊は人間が近づいてきたことに驚き、襲いかかってくる可能性があると話されていました。

音を出すだけではダメなんですね。

知床五湖の内の一つがこちらです。

ガイドツアーの最後の方では、地上遊歩道から高架木道にも上がれます。

そして、集合場所だった「知床五湖フィールドハウス」に到着しツアーは終了しました。

カムイワッカ湯の滝の沢登り

知床五湖ツアーが終わったら、休憩をはさみ、カムイワッカ湯の滝に移動です。

受付をすませて濡れてよい格好に着替えたら、沢登りに挑戦です。

川ですが流れているのは温かいお湯です。

急な箇所は一年生の娘一人では難しかったので後ろから支えて登りました。

一番上までついたところで、温泉気分でゆっくりしてみました。

自然の中の露天風呂は気持ちいいです。

初めての沢登りはとても楽しく、子どもたちも大満足でした。

傾斜が急な箇所は適度にスリルがあってよかったですし、川の中を歩くって普段やらないのでワクワクします。

これは違う土地でもやってみたい！と思えたので、今後アイテムを揃えて沢登りに挑戦していこうと思っています。

【３日目】網走〜中標津空港

３日目は網走に移動し、網走監獄を観光してきました。

ゴールデンカムイを読んだことがあれば必見ですね。

「マンガと一緒だー。」と単純な感想を抱きつつ中を見て回ります。

こういった廊下が見張り台を中心に放射状に５本あります。

囚人を監視するために効率的であるにしても、珍しい構造で興味深いです。

この後、車で空港に向かい北海道の旅を終えました。

旅を終えて

カムイワッカ湯の滝はおすすめ！

今回の旅で一番楽しかったところはどこかを家族に聞くと、全員「カムイワッカ湯の滝の沢登り！」と答えます。

こんなに楽しいところなのに知床五湖に比べ人が少ないのは何でだろ？と感じるくらいでした。

水着やウォーターシューズなどのアイテムがいるので、準備が必要という面で躊躇するかもしれませんが、それでも行って損することはないと思います。

近くに行かれた場合は寄られることをおすすめしたいです。

早めにホテルを確保して無駄な移動を防ごう

もう一点、北海道は広いため行きたい場所がまとまっていない場合は移動に時間がかかります。

息子からも「車に乗ってる時間が長かった。」と不満を言われました。

ここ行ってみたいなーと思う場所が他にもあったのですが、ホテルをここで取れれば行ける、と思った地域はすでに満室で取れず、断念しました。

もっと早くホテルを押さえていれば、行きたいところに行けた可能性があったので、基本ではありますが旅の予定は早く立てることが大切ですね。

ぜひ北海道知床に行ってみてください！