息子と娘が一人ずついる4人家族の父です。
父と息子の二人で自然体験をテーマに旅をしています。
この記事では、小学5年生の息子と一緒にしまなみ海道を自転車で走った時の体験を詳しく解説します。
長距離の自転車走行に慣れていない子ども(親も)が、体力的に無理し過ぎず、楽しみながらしまなみ海道を走るにはどんなプランがいいだろ?と考えながら計画した旅でした。
実体験を元に書いていますので、子どもとしまなみ海道の旅を考えている方の参考になると嬉しいです。
小学5年生の息子について
これまで息子と一緒に、
をしてきました。
熊野古道散策で1日に6時間(休憩込み)歩いたのが最長の行動時間なので、これを目安に計画を立てています。
6時間歩けるなら自転車も同じくらいの時間は乗れるだろう、という考えです。
息子の装備
運動ができる格好であれば大丈夫と思いますが、雨対策としてレインコートは準備しておきたいですね。
自転車に乗るときに着用が必須のヘルメットは、自転車をレンタルすると一緒に貸してもらえます。
- 帽子
- 発汗性のシャツ
- 短パン
- 靴下
- 運動靴
- レインコート
旅の事前準備
旅の日程が決まったら自転車の予約をしよう!
自転車がないと旅ができないので、こちらのサイトから自転車の予約をしてしまいましょう。
しまなみジャパン しまなみ海道を自転車で散走 しまなみレンタサイクル
https://www.shimanami-bike-rental.com/booking?lang=ja
レンタサイクルしたい日の3日前までしか予約を受け付けていませんのでご注意ください。
自分は自転車をネット予約できるということに旅の2日前に気付き手遅れでした。
幸い旅したのがGWやお盆のような繁忙期ではなく4月だったため、当日レンタルに空きがあり、自転車を借りることができました。あぶなかった…
もし上記サイトが予約でいっぱいでも、他にいくつか自転車をレンタルをしているお店がありましたので、あきらめなくても大丈夫です。
その場合は、自転車を借りる場所が愛媛県、返す場所が広島県(もしくはその逆)と、貸し出しと返却場所が異なっても対応してくれるお店か確認しましょう。
サドルカバーを準備していくとよいかも
自転車に乗り慣れていないとサドルと接触するお股のあたりが痛くなるかもしれません。
自分は旅の初日数時間で痛みを感じ始め、その後旅の終わりまで自転書に乗っている時はずっと痛かったです。
我慢できないほどではないですが、痛みがない方が快適な旅になるのでサドルカバーを準備するのはアリだと思います。
息子は平気な様子で痛くないと言っていました。体重の違いでしょうか?
旅のスケジュール
島の観光も楽しむなら2泊3日がおすすめ!
しまなみ海道は、JR尾道駅(広島県)からサンライズ糸山(愛媛県)までで70km あります。
宿泊日数を何泊にして走り通すのがよいか悩ましいですが、自分達は2泊3日にしました。
2泊3日にすることのメリットは下記です。
- 1日の走行距離が単純計算で20km ちょっとで自転車なら小学生でも無理がない
- 移動だけでは時間が余るので、島の観光に時間が取れる
2泊3日にすることで、ただサイクリングするだけではなく島を見て回ることができます。
実際にやってみると、ちょうどよいペースで旅ができたと思います。
時間があるので観光をすると、島のあちこちに移動し走行距離が増えてしまうのですが、それでも初日と2日目が4−5時間、最終日が午前中だけの行動だったので3時間ほどの走行時間で、足がぱんぱんになって「今日はもう十分だなー」というところで毎日の行動を終えられる感じでした。
1泊2日だと先に進むためのサイクリングの時間が多くなり、自転車に慣れていない自分たちには少しハードだったかもしれない印象です。
全体スケジュールは下記になります。
- 松山空港到着
飛行機で愛媛県に行きました。
- 移動
空港から今治駅まで移動します。
- 今治駅前のサイクリングターミナル
駅前にあるサイクリングターミナルで自転車を借り、自転車旅のスタートです。
- 今治〜大島〜伯方島
今治から伯方島まで自転車で走りました。
- 宿泊(伯方島)
「サラサヤ旅館」に泊まりました。
- 伯方島〜大三島〜生口島
伯方島から生口島まで自転車で走りました。
- 宿泊(生口島)
「民宿旅館ひよし」に宿泊しました。
- 生口島〜因島〜向島〜尾道
生口島から尾道まで走り抜けました。
- 尾道港のレンタサイクルターミナル
自転車を返却します。
- 移動
広島空港に移動ます。
- 広島空港
飛行機に乗って帰宅しました。
各日程の詳細に続きます。
【1日目】今治駅前〜伯方島
今治駅前のサイクリングターミナル(今治)
↓
サンライズ糸山(今治)
↓
糸山展望台(今治)
↓
Cafe Shozan(大島)
↓
村上海賊ミュージアム(大島)
↓
サラサヤ旅館(伯方島)
今治駅に到着して外に出ると目の前にサイクリングターミナルが見つかります。
サイクリングターミナルで手続きをして自転車を借りましょう。子ども用サイズの自転車も準備があります。ヘルメットは無料で借してもらえました。
準備ができたら自転車旅の始まりです!
サイクリングターミナルのスタッフのおじさんから「サンライズ糸山と糸山展望台からの景色がきれいだから行ってみな。」と教えてもらったので、まずはそこを目指すことにしました。
ちなみにしまなみ街道でよく聞くブルーラインとは、道路上に白線と並んで引かれている青い線のことだと道路を見て理解しました。
この道がしまなみ海道のルートだよ、と教えてくれます。
ブルーラインをたどることで基本は先に進めるので、土地勘のない旅人にもルートがわかりやすくありがたいです。
サンライズ糸山に到着しました。
次は糸山展望台です。ブルーラインから少しだけ外れたところにあります。
そして今治と大島に架かる橋を渡りました。
橋は高所にあるので自転車での登りがきついのですが、橋からは遠くの島まで見渡せるので爽快な気分で走れます。
ここからは気の向くまま、浜辺を散歩したり、疲れたらカフェで一休みしたり、村上海賊ミュージアムを見学したりして、初日の宿であるサラサヤ旅館に到着しました。
村上海賊ミュージアムはこちら↓をご参照ください。
しまなみアートミュージアム 村上海賊ミュージアム
https://www.shimanamiartmuseum.com/murakamikaizokumuseum
歴史好きの息子にとって嬉しい施設でした。
【2日目】伯方島〜大三島〜生口島
サラサヤ旅館(伯方島)
↓
道の駅「伯方 S・Cパーク」(伯方島)
↓
道の駅「多々羅しまなみ公園」(大三島)
↓
大山祇神社(大三島)
↓
博多の塩工場(大三島)
↓
サンセットビーチ(生口島)
↓
民宿旅館ひよし(生口島)
2日目は最初に道の駅「伯方 S・Cパーク」に行きました。
伯方島にいるので塩ソフトをいただきます。
伯方島と大三島に架かる橋を渡り、今度は大三島にある道の駅「多々羅しまなみ公園」に寄ってみます。
ここから次は大山祇神社に向かうことにしました。
大山祇神社へ向かう道は途中で長い上り坂が続きます。
日差しが強かったことも加わり、息子は途中でバテてしまい機嫌が悪くなってきたので、木陰で休ませ水分を補給し、元気を取り戻したところで、上り坂が終わるまでは自転車を引いて歩くことで乗り越えました。
大山祇神社に到着です。
神社を参拝した後は伯方の塩工場を訪れました。
工場では身体に優しい塩を製造するために努力してきた歴史を知ることができました。
スタッフの方が親切で、疑問に思ったことを聞くと何でも優しく教えてくれ感謝です。
宿に向かい今日の旅は終わりにしようと思っていたら、綺麗なビーチがあったので道草しました。
日も暮れ始めていたので、宿に移動して2日目終了です。
【3日目】生口島〜因島〜向島〜尾道
民宿旅館ひよし(生口島)
↓
SEABRIDGE(因島)
↓
尾道渡船(向島)
↓
サイクリングターミナル(尾道)
↓
広島空港
最終日は午後に飛行機の予約があるためあまり時間がありません。
息子に聞いても「どこにも寄らなくていい。」というので、移動だけの日にしようと思っていましたが、因島を走っていると海沿いにおしゃれなカフェを見つけてしまったので入ってみました。
その後はフライトの時間に遅れるのがこわいので寄り道せずひたすら先へと進み、向島にある船着所に到着です。
船で向こう岸の尾道に渡ります。
尾道に着いたらサイクリングターミナルで自転車を返却し、電車までの時間で商店街をぶらつき、広島空港行きの電車に乗ります。
3日間続けての行動だったため疲れが溜まっていたようで、電車で二人して居眠りをし、気づいた時には目的の駅を通過していたので焦りました。
反対方向の電車に乗り換え、駅からはタクシーを使うことでぎりぎりフライトに間に合い無事に帰宅できました。飛行機に乗るまで気を緩めてはいけないですね。
以上でしまなみ海道の旅は終了です。
参考書籍の紹介
自分はこちらの本を参考にして旅を組み立てました。
広島県尾道から出発または愛媛県今治から出発するパターン、日帰りや1泊2日、2泊3日のパターンなど、旅のプランを様々なシーンを想定して紹介してくれます。
参考になる旅プランがきっと見つかると思いますので、計画で迷われている方はヒントを得られるのではないでしょうか。
ネット上で2泊3日プランの紹介があまり見つからなかったので自分は参考になりました。
旅を終えて
- 小学5年生になると体力がついたと感じた
- しまなみ海道はアクティビティ、観光、景観と複数の要素を同時に楽しめます
平地では息子に配慮して自転車のスピードを落とすようなことはしなかったのですが、問題なくついてきました。
「速くない?」と聞いても「大丈夫。」と無理はしていない様子なので内心少し悔しかったです。
上り坂では筋力の問題があるのか自転車を引いて歩くところもありましたし、下り坂では怖さからスピードを出しすぎないよう気をつけていましたが、大人の自分と差がつくのはそんな時くらいでした。
小学5年生は体力があるな、と感じます。
最後にしまなみ海道は自転車に乗って身体を動かすだけではなく、景観や文化、歴史も楽しめ、ずっとワクワクしながら旅ができました。
寄り道したくなるような場所がたくさんあって、気分でルートを変え立ち寄ったりできるところも自由を感じさせてくれてよかったのだと思います。
興味があればぜひ行ってみてください。
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